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そば屋はなぜ領収書を出したがらないのか?
「たかが領収書、されど領収書」
この本を読みながらそんな言葉が頭をよぎりました。
タイトルはそば屋になっておりますが、それに限らず領収書に関する幅広い世界が垣間見えて非常に面白いものです。
この本はそば屋の話は最初と真ん中と最後のあとがきに少しだけ出てくるだけで、あまり、そば屋自体がどうのこうのこうのということではなく、領収書にまつわるアレコレや脱税の方法や実際に使われていた手口、そしてそういったものをまるで重箱の隅をつつくように探し出そうとする国税専門官との悲喜こもごもを書いたものです。
たかが領収書。されど領収書。
この本を読んでいて、そんな言葉が思い出されてきました。顧問先を指導する際に、領収書の大切さを如何に伝えるかとかなり苦労しました。
この著者曰く、脱税の方法は大きく分けて2パターン程しかなく、ひとつは売り上げを抜いていく。そしてもうひとつは、経費を水増しする。
こう書いてしまえばそれまでですが、その二つをありとあらゆるパターンで書かれており、税金を払いたくない側と、意地でも税金を取り立てる側のいたちごっこが今日もまた延々と
繰り返されているのだなと、そんなことをふと考えを巡らせてしまいました。
皆様もこの本を読んだ際には、ゆめゆめ「節税」と「脱税」の見極めはきちんとして、間違っても塀の中に落ちたり、巨額の追徴課税を払われることが無いよう、切にお祈り申し上げます。