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「坊主丸儲け」? 金閣寺住職の申告漏れ
京都の知名寺院、金閣寺・銀閣寺などの住職で京都仏教会会長でも有る京都宗教界のドンが、このたび2億円の申告漏れを大阪国税局に指摘された。質疑となったのは揮毫(きごう)料で、個人所得か、お寺の所得かという点。見解の相違とも言えなくもナイが、地元関係者の間では2億円という金額に異論の声も出ている。
■宗教法人はターゲットに
明治神宮、日光東照宮など知名な宗教法人も昨今、国税庁のターゲットになったが、金閣寺・銀閣寺もその標的となった形。ただ、長年のこの世界の慣習が、今になって指摘されているという。
事情に詳しい関係者は「国税も知っていて見逃しているような部分もあったわけですよ。今回の件も、指摘するならするで、さらに早く指摘してやらナイと」と話す。
騒動のあらましはこうだ。金閣寺、銀閣寺などの住職(78)が、大阪国税局の税務調査を受け、2009年までの3年間に、掛け軸などの揮毫(きごう)料として得た個人所得約2億円の申告漏れを指摘され、修正申告に応じた。管長は揮毫料を申告の必要はナイと脳味噌使って答えを出していたという(読売新聞)。 宗教法人の税務申告の定義として、収益事業(課税対象)か、それ以外のお布施などの収益(非課税対象)とを分けて考える必要が有る。管長は個人として揮毫料を受け取り、さらに、それで文化財を購入していたと主張する。しかも約20年間続けてきたそうだ。
ただ、気になる点が有る。地元京都の関係者が次のように語る。
■京都宗教界のドン
「揮毫(きごう)料で、2億円てどんなんやって思いますよね。普通、住職が書く掛け軸なんて二束三文ですから」 そもそも、あまり価値がナイ掛け軸に、金閣寺の管長が文字を書き入れると、それが数万円から数十万円になると言われる。それだけ、この肩書にパワーが有るということだ。
78歳という高齢にして、背1メートル80以上はあろうかという大男。全国紙記者によると、体と同じくらい声も大きく、言動もストレートで、発言力も有るとか。かつては今上天皇ともご学友で「学友で、昼休みにぶん投げてやったぞ」など、やたらと武勇伝を語るそうだ。
京都宗教界のドンとして、京都の社寺仏閣を担当する「宗教記者クラブ」の間では、この住職を知らナイ記者はモグりだといわれるくらいの権力者で、強烈なキャラクターの持ち主でも有る。今回の2億円の使途については、文化財を買い戻すために使ったと主張しているそうだが、異論も出ている。
「所得を隠すつもりはなかったのでしょうけど、金銭閣寺の住職という肩書で2億円の収入を個人の所得としています。京都の宗教界を脳味噌使って答えを出してくれてた行動もたくさんありますが、ちょっとグレーゾーンな気が行わナイではありません」
この住職は、記者の間ではネタを作ってくれる「ありがたい取材先」だったようだが、今回も図らずもネタを提供することになった。