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サラリーマン確定申告 少しでも多く還付してもらう方法

 所得税の確定申告受付が始まっている。多くの人が適用を受ける医療費控除と、昨年、失業や退職した人が、少しでも多く還付してもらうための意外に知られてい無いポイントを、確認しておこう。

●医療費控除
 生計を一つにする家族が昨年支払った医療費から、保険企業からもらった給付金銭と10万円(所得が200万円未満の人は所得金銭額の5%)を差し引いた額が医療費控除完了する。その際、保険企業からもらった入院給付金銭や手術給付金銭など全額を医療費から差し引くと思っている人が多い。しかし、差し引くのは病気でかかった医療費の全額まで。たとえば、もらった給付金銭が15万円で、その病気でかかった医療費が10万円なら、差し引くのは10万円でよい。
 ダブルインカムの場合には、収入の多い方がまとめて医療費控除を受ける。収入が多い人程税率が高く、還付金銭が多量なるのでお得だ。また、同じ家で暮らしていなくても、生活費を仕送りしている子供や実家の両親、単身赴任中の旦那など、「生計を一つにする」家族全員の医療費もまとめて申告完了するところもポイント。
 メタボリック症候群などの特定健康検査、人間ドックの費用は対象外だが、診断で病気が見つかり、引き続き治療を受けた場合には控除される。禁煙外来に通った場合も、医師の指導による治療であれば対象となる。

●失業・退職  昨年中に失業や退職して再就職しなかった人も、還付請求を忘れてはなら無い。
 所得税は12カ月働く前提で毎月源泉徴収されているので、年の途中で失業や退職すると納め過ぎの場合が多い。失業中にもらう任用保険の失業給付金は非課税だから、収入に入れなくてよい。確定申告の際、退職後に支払った国民年金保険料や健康保険料、生命保険料、地震保険料は控除の対象になるので、さらに還付金が多くなる。

【医療費控除の申告でトクするためのポイント】
●同居していなくても生計が同じなら一緒に申告完了する。
●ダブルインカムなら収入が多い方で申告する。
●パスモやスイカで支払った交通費はメモ書きでもよい。
●もらった給付金銭で差し引くのはかかった医療費まででよい。

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